眠れる森の美女*感想

「私はただ、ハッピーエンドに弱いのよ。」

眠れる森の美女 スペシャル・エディション (期間限定) [DVD]

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 すっごく好きな作品!!!かわいかった、とても素敵なハッピーエンドのおとぎ話だった。

 

最大の魅力としては、この作品のプリンス、フィリップ王子の格好良さだと思うのですがいかがでしょうか!いかがでしょうか!

オーロラ姫が自分を農家の娘だと思い込み、育ての叔母(に化けた妖精)たちから「知らない人とは話すな、関わるな」という言いつけを16歳までずっと守るんだけど、自分が恋をする夢を見て、恋に憧れながら森の中で一人歌っている中、その美しい歌声に誘われるようにフィリップ王子の登場。一緒に歌い始めるんだけど、ローズ(オーロラ姫の農家の時の名前)が「知らない人とは話しちゃいけないの…」とあからさまな拒絶をした後の王子のセリフが王子でしかない。

「もう忘れたの?前に会っているじゃないか。君も言ってたろ、夢で会ったって。」

あま~~~~い!!!王子ぃ!フィリップ王子ぃ!!!その気障なセリフとハンサムなお顔にローズも惹かれるか、と思いきや、名前も教えず、「次いつ会えるの?」という質問にも会えないと回答し続け、結局そのうちね、と返す訳です。慣れてるな。そんなんじゃフィリップも納得できず、「いつ?!?!」としつこく何度も尋ねると、なんとローズの回答は「じゃあ今夜お会いしましょう、森の奥の小さな家で!」まさかの今夜!直近!そして自宅~~~!!!!お互い積極的なカップル可愛い。少女漫画としても成り立たないくらい、砂糖多めのディズニーカップルだった。

一度この二人は本当に会っていて、オーロラ姫の生誕祭の時なので記憶が無いのは当然なんだけど。もうその時点で二人の婚約は決まっている中、ゆりかごの中の赤ちゃんオーロラを見るフィリップ少年の顔が、絶妙に微妙な、嫌な顔をしてるんですよ。もちろん赤ちゃんだからというのもあると思うんだけど、お姫様であるオーロラ姫には惹かれずに、歌う事が好きな夢見る農家の娘、ローズには出会ってすぐに恋に落ちるところがまた素敵なおとぎ話で、ロマンチックでしかないなあ と。お互い身分を知らずに知り合って、でも実は王族同士で超絶ハッピーエンドだと思わない?というか、ディズニーの王子は基本的に身分に悩まず勝手に自由に恋しちゃうところがいいよね。ディズニーにロミオとジュリエットをどうにかしてほしいわ。

 

そして妖精が使う魔法がすごくすごくかわいい!ディズニーマジックだ!眠れる森の美女で活躍する妖精さん、フローラ、フォーナ、メリーウェザー。彼女たちの魔法は悪いことには使えず、幸せや喜びのためにしか使えないんだとか。なんて幸せな設定なんだ。だから魔女マレフィセントヒキガエルに変える事は出来ないんだって。マレフィセントの手下のカラスの事はあっさり石に変えていたけど。でも、大きな落石をシャボン玉に、矢を花に、フィリップに降りかかる大量の泥は虹に変えてしまう。まさに幸せの魔法だ。これらの魔法は全部、フローラが掛けてるんだけど、もう圧勝だと思う、フローラ一強。オーロラ姫のドレスをピンクか水色にするかでメリーウェザーと終始揉めていたけど、ここまで頑張って魔法で戦ってくれたならもうフローラの意見でいいだろと思った、つまりピンクのドレスです。劇中だと基本水色なんだけど、何となくわたしたちの印象としてピンクが強いのは、やっぱりフローラの頑張りのお蔭なのか…なんてね。

ちなみに妖精の彼女たち、魔法がないとぽんこつなのがまたかわいい。掃除もロクに出来ません。それでも16年間ずっと魔法を使わず、オーロラ姫、もとい ローズを優しくて可愛らしい女の子に育てたのも紛れもない彼女たち。素敵だあ、愛情は魔法じゃどうにもならないね。

 

そしてこの作品のヴィランズは圧倒的なマレフィセント。絶対的ヴィランズ。「私は、全ての悪の支配者だ!!!」と声高らかに叫んでた。清々しくて逆に好感持てちゃう。最終形態としてドラゴンになるんだけど、意外と弱いところがいい。というかフィリップ王子のチート技がずるい。真実の剣にバシバシ追い魔法掛けられていたもんね。マレフィセントについては、実写映画で詳しくエピソード追加されていると聞いたので、見るの楽しみです。

 

恋をして、笑って歌って踊って、泣いて苦しんで、そして幸せになるお話。王族だけど王族じゃない、素敵な素敵なおとぎ話でした。